看護師求人の多様性と募集の動向

看護師求人の多様性と募集の動向

 

 現在の看護師不足の原因の一つは、2006年4月に導入された7対1入院基本料にあります。患者さん7人に対し1人の看護師を設置した病院は、より多くの報酬を貰えるというものですね。それ以前は、10対1だったり13対1のところがほとんどでした。病院側も経営をしていく上で、より多く報酬を貰える7対1の入院基本料を導入したいですから、各病院が看護師の確保に取り組むようになり、元々不足気味だったのに、2006年4月からより多くの看護師が必要となったため、さらに看護師不足は進んだのです。

 では、実際に看護師はどのくらい不足しているのでしょう?厚生労働省が出したデータによると、今年2013年は、需要に対して約42,000人もの看護師が不足するとのことです。2014年は、約30,000人が不足するとの予測も出ています。

 看護職員の需要見通しは、平成23年の約140万4千人から平成27年には約150万千人に増加するとの見込み

 病院については、約90万人から約96万6千人、診療所については、約23万2千人~24万2千人、訪問看護ステーションについては、約2万8千人から約3万3千人、介護保険関係については、約15万3千人から約16万5千人に増加するとの見込みです。

 このように、看護師は、多くの場所で必要とされています。病院、診療所、介護保険関係、訪問看護ステーション、介護保険関係では、介護老人保健施設、デイサービス、特別養護老人ホーム、訪問入浴、等様々です。

 看護師は離職率が高い職業です。日本看護協会の調査によると、看護師の離職率は2010年度で11.9%です。

 看護師の離職率が高い原因として、やはり仕事がハードであることが挙げられます。

 しかし、現在では 高い離職率への対策として定着促進が実施されています。

 病院では、病院内保育所の設置、夜間託児の実施、短時間正社員制度の導入が行われています。子育て中の看護師さんも働きやすい環境作りが行われています。また、看護師の慢性的な疲労につながらないように、残業を減らす取り組みをおこなう病院も増えています。急性期病院はとにかく忙しいというイメージはかわりつつあるように思います。

 また、訪問看護では働き方や労働時間などを、その人に合わせて、調整してくれるところもあるようです。お子様がいらっしゃる看護師さんが多く活躍されています。病院の病棟の経験者であれば、訪問看護未経験でも始められる方も多くいらっしゃいます。2000年の法改正以降、病院における在院日数が減少し、自宅療養者への支援の必要性が高まる中、訪問看護師へのニーズは増えています。

 看護師の活躍の場所は多岐にわたります。現職がある方は、必ずしも転職をすることがすべてではないように思います。求人に記載してあるもの、同僚の噂話だけではなく、ご自身で様々な情報を収集し、今の環境と比べてみて今後のことを考えてみるのもいいのではないでしょうか?